好きから広がるnew world

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キャラクターの事を考えたり、観劇の感想をまとめたり。

スポンジボブミュージカルを好きになったものの一人で騒ぐのは寂しいのでブログを始めることにしました。

スポンジボブミュージカルはいいぞ

SBミュージカルあらすじと感想④

からだいぶ開いてしまいました…。

今回は第2幕全部です!6000字超えと長いです!!!!

ネタバレ度合いがMAXです

前回同様、観劇予定がある人は絶対読まないで頂きたいです。

(このミュージカルは話がほんと〜に分かりやすいので、予習はキャラクターの設定程度で大丈夫です。アニメも少し見ておけば完璧)

 

※あらすじはこちらのサイトを参考とさせて頂きました。ありがとうございます!

ただ、内容がシカゴ版な気がするので、実際と異なっている可能性があります…ざっくりした感じで読んでもらえると嬉しいです。 

 

第2幕初めはガラッと変わって海賊パッツィの再登場から始まります。彼はあらすじ①の記事に貼った動画に映っていますよ。スポンジボブの大ファンという設定で、アニメにもたまに登場します。ということで、海賊達の歌、「Poor Pirates」です。今の時代の海賊の生きづらさを歌にしています。楽曲提供はシンガーソングライターであり、『Waitress』(現在も絶賛公演中のBWミュージカル)で作詞作曲を手掛けた事でも有名なSara Bareillesです

この曲は海賊たちが観客のほうにアイコンタクトを取ってくるので最前列で観ていてめちゃくちゃテンション上がりました。こっち見てる!目が合う!1番出演者と距離が近かった瞬間だった気がします…。あと、アンサンブルの皆さんが海賊の格好してるのがかっこよくて!お気に入りのステファニーが目の前だったのですが、もう可愛いわカッコイイわで眼福でした…切実にその姿の写真公開してほしい。パフォーマンスがとっても好きな曲でした〜。

実は公演スタート前に警備員(役の女優さんです)とパッツィがいざこざを起こすという下りがあったのですが、(パッツィは観客席横に自分専用の観劇エリアを作って怒られていました)この曲のあとも警備員が現れ追い出されます。パッツィは「また俺は戻ってくる!」と言葉を残して去ります。

 

幕が上がって本編?スタート。スポンジボブが起きて「Bikini Bottom Day Riprise2」を歌い、火山に登る準備をして家を出ます。リプライズ、短いけどカッコいいんですアレンジが。CD版には入っていないので聴きたい人はレコード版を買わないといけないという。つらー。あと、アニメと同じ演出(何時間後…ってカードが出てシーンが進む)があって嬉しかったです。

 

混沌とした街を通りぬけ、スポンジボブとサンディが合流。サンディが発明品「the Eruptor Interrupter」(意訳:噴火防御装置)を見せます。

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そしてふたりは火山を登り始める…。

 

所変わってイカルドは資金集めの為のコンサートを準備中です。そしてやってくるのがゲストロックバンド「Electric Skates」の魚達。パール(カーニさんの娘)は彼らの大ファンで、この場面にいます。この場面の曲は「Bikini Bottom Boogie」。あれ、ここロックバンドの会場でしたっけ?!と思ってしまうようなステージです。スケボー、ローラースケートの類のアクロバットがあるので一気に盛り上がる!ちなみにパールも少し歌うんですけど、圧倒的歌唱力で彼らも彼女を褒めます。スポンジボブミュージカルは楽曲の種類の幅広さも魅力ですね。歌い終わったあと、イカルドが本番で前座をさせてほしいと提案。バンドは要求をのむ代わりに、VIP対応を求め、膨大な量の欲しいものリストをイカルドに渡します。イカルドは、このリストにあるものをすべて集めようと決心します。

 

次の場面。サンディとスポンジボブは火山に登るものの、大変な道のりです。空手のクラス(このふたりは空手を習ってる仲間同士)で教わったことを思い出し、精神を高揚させるのが「Chop to the Top」という曲です。リズムも良いし、聴いているこっちも前向きになってくる。カントリーミュージック風っていうですかねこういうの…。(音楽詳しい人教えてください)

サンディみたいな頼れるお姉さんが励ましてくれると説得力ありますね。(※ちなみにサンディは空手も音楽も得意な科学者です、ハイスペック!)

ダンボールとハシゴで火山に登る様子が再現されるというDIYな演出も面白い。

そして、何よりスポンジボブが凄い!!!!イーサンは可愛らしさに反してかなりの筋肉オバケです。いや、ハシゴとダンボールの隙間を行き来したり登るシーンがあるんですけど、片足だけでハシゴに乗ったり手だけで支えたりと、運動神経皆無でろくに体を鍛えたことのない私にとって衝撃のシーンでした…そもそもスポンジボブのミュージカルにそんなアクション?系の見せ場があるなんて思わないですよね?!そういういい意味で裏切られるシーンでした。

 

このあとはスポンジボブとパトリックのバラード、「(I guess I)Miss You」がきます。イワシに崇められ、チームを抜けたものの、スポンジボブが恋しいパトリックと、火山に登る途中でパトリックを思うスポンジボブ…。本国のファンも涙したというこの一曲ですが、スポンジボブとパトリックのふたりが好きな人には最高のプレゼントなんじゃないですかね。こんな真剣に(歌詞には笑える所もありますが)、お互いに寂しいって気持ちを歌にするなんてレアすぎませんか…。アニメからのファンの人にも是非是非聴いてほしい…!!!!ちなみに、個人的にはリトル・マーメイドのミュージカルナンバー「If Only」を思い出しました。(その場にいなくても歌では一緒っていうのが大好きなんです…。)舞台上ではスグ傍にいても決して目は合わせないのも良い。

この歌の間はサンディが後ろを向いているのもいいなと思いました。そっとしながらも側で寄り添ってくれてるの最高〜〜!

それと、このシーンではアニメファンに嬉しい仕掛けがありました。このとき観客から「オォーウ…」という感動的なときに聞けるあの感嘆詞があちこちから漏れてました。ホントに言うんだね…。でも、その反応も納得の美しいシーンでした。

そしてパトリックは心を改め、スポンジボブとサンディの所へ向かいます。

 

シーンは変わってイカルド。イカルドはロックバンドの欲しいものを殆ど集めましたがひとつ足りず、前座はなしに。その上イカルドを負け犬呼ばわりし、コンサートでの演奏も白紙になってしまいました。イカルドは取り残され、「自分は負け犬(loser)なのか」と自問します。するとどこからともなく「君は負け犬じゃないよ…」という囁き声が。ここから始まるのが「I'm Not a Loser」というこのミュージカルで1番盛り上がるナンバーです。イカルド役のギャビンが4本足で華麗なタップダンスを披露します。そう、イカルドの4本足が見事に再現されているのも凄いけど、それを更に見せ場にするという。(ちなみにギャビンはダンスが上手というのは後から知りました。)このシーンは動画が結構あるので見たほうが早いですね!一瞬アンサンブルを見ている間に早着替えが終わっててびっくりました笑 この場面、本当に拍手喝采でした。1番歓声が上がってましたね。イカルド、良かったな……!!!

でも結局はバックダンサーは消えてまた1人か、っていうオチです(切ない)。

下のイカルド特集動画でショーの様子やタップダンスの練習が見れます。

 

 

 

閑話休題プランクトンのシーンが入ります。(たぶんこのあたりなんですけど記憶が怪しい…)なにやら今後の計画について考えている模様…飲んでいるカクテルを指揮者の人にも飲ませるというやりとりがあって爆笑と羨ましさが混ざり合いました。くそ〜プランクトンなのにカッコイイ。で、このあとカレンも来るのですが…いちゃいちゃした会話をしてからのキスで目ん玉飛び出ました。

いやいやいやバケツ亭夫婦ラブラブ!!!!!どうした!!!このシーンやりたかっただけだろ!!というひとコマでした。このシーンシカゴ版には無かったよ!!!!

というか全体的にプランクトンのポジション美味しくない?そもそものデザインがカッコイイし、ラップで超カッコイイダンスセンターで踊るし、それにさっきのカクテルのやりとり…アニメでたまに自己嫌悪に陥って泣いてるあの彼が…!ということで必見です。

 

場面は変わってスポンジボブとサンディ。火山のてっぺんはスグそこです。しかし、ますます道は険しく、登るのが困難に。そしてスポンジボブが足を踏み外してしまい、落下しかけたときに……

 

きたーーーーパトリックーーー!!!

 

このシーンめちゃくちゃ良かったです。なんとパトリックはサンディが発明したジェットパックでここまで来たのでした。(勝手にサンディの家入ったのかな〜…笑)こうしてパトリックとスポンジボブは仲直り、チームは3人に戻りました。

とうとう火山テッペンのそばまで登った3人。ここで、発明品をスポンジボブが投げ入れることになります。でも、そんなことは出来ないというスポンジボブ。ここに来て、僕には2人と違って特別な才能がないと怖気づきます。でも、2人が懸命に彼を励まし(また励まし方でも爆笑が起きてました)、とうとう決心します。

本当のところ、スポンジボブは才能溢れる存在なんですよ。フライ係としてのスキルは並大抵じゃないし、彼の楽観的に物事を見る力も立派な才能です。それに、火山に立ち向かうという道を選び、本当に険しい道を上りここまで来れたっていうその行動力だって彼の才能だと思うんですよね。他人が持っている才能に気を取られ、自分の才能に気がつけなかったスポンジボブ…なんか若いですね…。

 このシーンと~~~~にかく凄い。個人的に一番ネタバレ回避を望む場面なのですが、公式トレーラーにここの映像が使われている!!!いいのかよ公式さん!!!!この記事を読まれている方はネタバレOKでここまで来ているはずなので書きますが、

(Just a)Simple Sponge Reprise」を歌いながら4メートルのハシゴを登ります。しかもハシゴが蜘蛛の巣のようになっていて、スポンジボブが縦横無尽に移動します。凄すぎて意味が分からない…。歌いながらですよ?!しかも声量は通常と劣らず。宙吊りになりながら歌う所もあります。

スポンジボブがかっこいいーーーー!!!!!

こうしてスポンジボブ火山の火口までたどり着き、発明品を投げ入れることができました。

しかし、火山が噴火するときにマグマを泡に変えるという発明品(恐らく…間違っていたらまた訂正します)のため、うまくいくかは噴火するときまでわからない…。3人は急いでビキニタウンに戻ります。

 

3人が戻ったとき、ビキニタウンは悲壮感に溢れていました。逃げるための資金集めにコンサートを開こうとしたものの、バンドには逃げられて失敗。そのため、逃げるための船を用意できず、皆はただビキニタウンにいる事しかできないでいました。そんな時にスポンジボブが街のみんなを励ますのが「Best Day Ever」です。

名曲中の名曲です。なお、この曲はミュージカル用オリジナルソングではなく、アニメの劇中歌です。この曲がタイトルになったエピソードがあり、映画1作目のエンディングでも使われています。アニメ版はのっけからハイテンションなんですけど、こちらはしっとり…。「Tomorrow is」と同じメロディから始まります。この編曲最高では…。

で、この曲中でのスポンジボブが聖人なんです。沈んでいる街の人に優しく寄り添い、明るく声を掛ける。希望があると最後まで訴える。彼を見ていて、彼がこの作品の主人公で本当に良かった、そしてこのミュージカルは間違いなく彼の物語だと確信しました。スポンジボブはアニメのぶっ飛び具合が話題になりますが、主人公のスポンジボブはとってもいい子なのが良いんだよ〜〜という私のひそかな思いが見事にミュージカルでも体現されていて泣ける。そして、あんなにひねくれ者のイカルドも、つられて「Best Day Ever!」。ここで涙腺崩壊しました。ミュージカルで終始不機嫌だったあの彼が…スポンジボブの力で今日が人生最高の日と言った…。

このシーンで凄いのは、まだ世界が救われるか不確かな状態だということ…。Best Day Everとは言ってるけど、火山噴火前です。発明品が失敗したら皆火山に飲まれて死ぬんだよ?!!そんな状態で、これほど明るく希望を持てるのはスポンジボブの楽観主義の力が皆を前向きにしたからですね…。あ!!楽観主義が世界を救うっていうのはそういうこと?!(←あらすじに書いてあった)

そして皆は手を取り合い、噴火の予定時刻を待ちます…。とうとう運命の時間…。

 

火山の噴火はおこりませんでした。プランクトンは火山が噴火することを想定した作戦を考えていたようで、「あれ?なんで皆生きてるんだ?」みたいなことを言っていました。さすがヴィランズ。

(*知らなくても良い小ネタ*このシーン、シカゴ版ではプランクトンとカレンも手をつないで一緒に噴火の時を見守っていたんですよ…その後の二人の喜びようはさぞ愛らしかったそうです…が、BW版では邪悪度アップで変更になりました。)

 

という事でビキニタウンは救われた!サンキュー3ヒーローズ!

サンディは街の人々から「キミの居場所はここだよ」と言われます。手のひら返しよってー!とは思いましたがよかったよかった。

スポンジボブもカーニさんに「いつかマネージャーになれる」と前向きな言葉をかけられました。よかったね…!!

最後に皆でコンサートを開こう!となってラストスパートにかかります。曲は「Bikini BottomDay Riprise3」スポンジボブ役のイーサンのウクレレ演奏!!(イーサンは作曲などもしており楽器が弾けます)他の皆も楽器を抱えてどんちゃん大騒ぎです。海賊パッツィも宣言通り戻ってきました!!

楽しくて頬が緩みっぱなしでした。最後に合唱するときに全員が「Beautiful Bikini Bottom Day」と歌うのが、OPでの「Typical Bikini Bottom Day」と対になっていて大好きです。そして、皆歌い終え、夕方となり家に帰る…。いつもの日常が戻ってきたのでした。

 

ごあいさつは「Hero is My Middle Name」をバックソングにしてます。最後にスポンジボブがぐるっと回って皆が中央に集まるという動きが好きです。からの…カーテンコールもまだまだ楽しませるよ!!SpongeBob SquarePants Theme」テーマ曲を全員で大合唱~~!!全員なので私たちも!(強制ではないですよ!笑)

アメリカではスポンジボブは国民的アニメということもあり、歌えるのは常識なのかな…?私も勢いでボロボロ泣きながら歌ってました。楽しすぎて泣ける。こうして、鳴り止まぬ拍手と大喝采にて閉幕となりました。

 

 

ということで、これにてあらすじと感想は終了です!

第2幕を1回の記事で終わらせるという暴挙。

①~④と書いてきましたが、拙い文且つ記憶が薄い部分もあり、分かりにくいところもあったかと思います。申し訳ない…それでもここまで読んで下さった方!いらっしゃいましたらありがとうございます。まだまだ書きたい記事があるので、今後も読んで頂けたら幸いです。そして一緒にビキニボトムの世界に沈みましょう。人間臭くて綺麗事ばかりでもないけど、スポンジボブという光のいる素晴らしい世界ですよ!

ではでは!