好きから広がるnew world

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キャラクターの事を考えたり、観劇の感想をまとめたり。

スポンジボブミュージカルを好きになったものの一人で騒ぐのは寂しいのでブログを始めることにしました。

スポンジボブミュージカルはいいぞ

星井美希も紙兎ロペも”生きている”時代

昨日の星井美希の生配信、見ましたか?

…美希はあの瞬間、「存在」してましたよね。

先日の記事でも書いたのですが、日ごろよりキャラクターが生きているとはどういうことかを考えるのが大好きでして…。その中でも特に「キャラクターと同じ時間を共有し、キャラクターと対話ができる」方法やコンテンツについて普段からアンテナを張るようにしています。

そして幸運にも、星井美希に限らず、キャラクターとリアルタイムにコミュニケーションがとれる企画をこの一年、複数見かけました。

で、どれもそのコンテンツならではの特徴を生かして、企画を成立させているのがもう本当に面白いんですよ!

という事で、本記事ではそれらのコンテンツを紹介しつつ、考えていたことを書いていこうと思います。紹介キャラクターは自分の守備範囲内のものでかなり偏っていると思いますので、似た事例があった場合にはぜひマシュマロやコメントで教えてください!

 

 ①星井美希SHOWROOM

www.famitsu.com

自分のようなライトなファンが改めて説明するのも憚られますが、一応…。星井美希バンダイナムコエンターテインメントのゲーム「アイドルマスター」内のアイドルで、今回アイマスシリーズとしても初のSHOWROOM配信が行われました。ただ、このリアルタイムでのキャラとファン(プロデューサー)のコミュニケーション自体はすでに実績があります。DMM VR THEATERで「MR ST@GE!!」というライブイベントがあり、今回の配信も、コロナで中止となったこちらのライブの代わりとして実施されました。

(MR STAGEのレポ記事リンクはこちら↓)

japan.cnet.com

アイマスの年末番組のコーナーでも、亜美真美がMR方式にて出演していましたが、今回は「キャラクターがリアルタイム配信をする」事そのものを企画にしていたため、より一層話題となったように思います。

もともとアイドルとのコミュニケーションをベースしたコンテンツのため、リアルタイムコミュニケーションとの相性は抜群ですし、ゲームのCG姿があるため、配信のためにライブ2Dのような新たな見た目が作られる=なじみのない姿で配信、といった違和感もありません。また、アイドルは本来よりファンとのコミュニケーションが求められるものでもあり、こういったライブや配信は現実のアイドルも行うものです。これを2次元にいるはずのキャラクターが3次元のアイドルと変わらずに行う、という点が一層キャラクターのリアリティに深みを出してくれました。

更に、バンダイナムコはこの「リアルタイムにキャラクターを動かす」技術にかなり注力しているようで、ハイクオリティの映像で実現可能となりました。

 

②紙兎ロペのyoutube生配信

めざましテレビで放送中のアニメ「紙兎ロペ」ですが、実は最近youtuber活動を開始しました。主人公のロペが自宅から毎週木曜日に配信をする、というコンセプトのようです。

www.youtube.com

ただ、最初数回のテスト配信はアキラ先輩の家からロペが配信を行う形になっていました。(現在テスト配信はリンク限定公開にしているようです↓)

www.youtube.com

ロペとyoutuber(vtuber)はかなり相性がよいんですよね…。

まず、ロペは日常アニメであり、平日毎日放送という形態も相まって、現実の延長に近い作風です。また、キャラクター達は「紙兎」というだけあり、平面的なデザインになっています。アニメとしても動きが少ない作品なので、リアルタイム配信でもアニメーションと同様の見た目、動きが表現しやすいように思います。動画を見たほうが早いのですが、アニメそのままに配信をしている、という感動がありました。

そして、声もアニメ声優のままです。

 

星井美希と紙兎ロぺの共通点

星井美希も紙兎ロペも「声優にキャラクターを託すことができる」からこそ企画が成立しているんですよね。声優は時にキャラクターの代理人としてライブ、イベント等様々な場に登場します。ですが、そのようなイベントが行われるキャラクターは多くの場合、デザイナー、モデラ―、監督、脚本家など、様々な人間が関わって作られていきます。その中で、声の部分を担当するのが声優です。

そのため、これらのリアルタイム配信というのは声優が担うキャラクターの比重がかなり重くなり、同時に自分が演じるキャラクター設定の詳細な記憶が求められます。特に、美希は熱狂的なファンも多く、ファンの頭の中にも美希に関するデータが膨大にあるかと思います。

ある程度コメントの取捨選択ができるとはいえ、自分の一言でキャラクターの築いてきた信頼を崩すリスクもあり、なにか事故は起こった場合にはコンテンツ全体の問題になりかねません。

美希もロペも声優として長きにわたり担当キャラクターに命を吹き込み、その言葉遣いや人格などが感覚レベルで沁み込んでおり、きっと関係者からも信頼があったからこそ実現できたんだろうと思います。(特に765ASは声優とキャラクターの密接度が他作品と比にならないと思っているんですが、どうですかね?)

きっと今回の美希配信を見て、自分の好きなキャラクターでも実現してほしい!と感じた人も多いと思いますし、自分もそうなっていったらキャラクター業界は益々面白くなると思います。ただ、これらを成功させるにはそれなりの条件が必要で、常にリスクと隣り合わせにあるな、とも感じました。

ポンコツエストの「ポンクエQ」

ポンコツエストは、現在BS11で月一放送中のRPGゲームを舞台にしたギャグショートアニメです。上記2コンテンツに比べると少しマイナー作品ですが、この作品もファンとのリアルタイムコミュニケーションを実現したコンテンツです。

見出しにあるポンクエQはブルーレイの特典映像で、ファンから寄せられた質問に答えるという企画です。この企画が本アニメのイベントで実際に再現されました。

(ポンクエQの紹介映像はこちら↓)

www.youtube.com

なぜこれがイベントでも再現できたかというと、原作者が監督であり、脚本、声優をほぼ一人で担当しているからです。上記に「キャラクター作りには様々な人間が関わっている」と書きましたが、その例外に当たる作品です。このコーナー中は、監督は舞台からはけ、裏からキャラクターを演じる形になりました。質問コーナーはメインの2キャラクターのカクとイムラが答える形となり、一人二役ながら対話を成功させていました。

先の2コンテンツはコメント方式のため、質問コーナーも対応可能なものを拾えばいいのですが、こちらはリアルイベントでの挙手制かつ15分近く時間も設けられており、どんな質問が飛び出すかわからない状態でした。(そして全国イベントのため、それを計7回実施。)原作者である監督が声を当てているからこそ、発言や設定に責任を持てるという点が大きかったように思います。実際本編で描かれていない部分に関する質問も多く、このイベントを通して様々な設定が明らかになりました。また、監督のアドリブ力もかなり高く、似たような質問が来た場合にも、少しずつ異なる返しをしていたようです。

 

vtuberに関しては「リアルタイムコミュニケーション」そのものがコンテンツとして売りになっている場合も多く、声優とキャラクターの関係性や成り立ちも上記に挙げたような作品群とは大きく異なるので、今回は対象としていません。ただ、Vtuberの興隆が元々存在していたキャラクターの在り方に一石を投じたのは、ほぼ間違いないでしょうし、交わる部分はあるな…と思っています。

 

■上記以外にも色々ある!

今回はコミュニケーションをベースにしたかったので上記3コンテンツを例にしましたが、「リアルタイムに存在している(と思わせる)」というレベルで考えたら、表現方法も実践しているコンテンツも多いですよね。例えば…

・キャラクター本人が運営、あるいはツイートをしているSNSアカウント

(サンリオ男子、うたのプリンスさまっ、あはれ!名作くん、ころころコロニャ、秘密結社鷹の爪など)

・キャラクターショーやテーマパークでの出演

(アメリカのウォルトディズニーワールドでは、トーキングミッキーとのグリーティングを実施)

2.5次元ミュージカル等の舞台やライブ

(プリパラミュージカルでは、メインキャラの声優であるi☆Risがアニメと同様自身のキャラクターを演じる)

…などなど。

また、リアルタイムでなくともキャラクターへの質問コーナーや人気投票なども多くのコンテンツで行われている企画かと思います。漫画だと「ニセコイ」の千葉県のYさんとか…。

 きっとまだまだ知らない表現方法や該当作品があると思うので、なにか思い当たるものがあれば教えてください!(マシュマロを置いておくのでぜひ!)

marshmallow-qa.com

■総括(という名の感想)

キャラクターを身近に感じられるって最高ですよねほんとに。

これからも技術の発展と人間の創造力を信じて、それぞれの立場から自分の好きなキャラクターを応援していきたいですね!!!!